美容師ハサミの選び方(高級メーカーで11万円した!)

 6年ぶりに理容師美容師専用のよく切れるハサミを買いました!!

市販の髪切りハサミと違ってプロの使うブランドは高級で種類もたくさんあります。

今回購入したミニハサミの金額11万円!!!憧れのハサミです

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11万円の市販のはさみはないでしょう(笑)

そんな11万円の最高級の散髪ハサミを1時間10分かけて選びに選んだ話です。(セルフカットのハサミの最安は多分100均のハサミ。)

 

まだ専門学校のハサミを使っている理容美容学生さんやアシスタント、見習いの方にも読んでいただきい記事です。

 

 

 

まず自己紹介とはさみを買おうとした動機

神奈川県で美容室みたいな理容室を開いたオーナースタイリスト岩澤知幸です。(右側)

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免許は理容師免許のみで業界歴は18年です。

修業時代は男性専用のメンズbarberサロン、都内高級サロン、郊外多店舗ユニセックスサロンといろいろな理容室でお世話になりました。

修業時代も感じたのですが、客層が変わったりサロンのお客様のターゲットが変わったりすると使っている道具やサービスする技術が変わってきます。

その客層が変わったタイミングでハサミってほしくなるんです。

(正確に言うとカットするスタイルと、持っているハサミの用途が変わってハサミが使いにくくなる)

 

そんな客層が変わったタイミングが今回okawaさんの美容師専用シザーを購入しようと動き始めたきっかけなんです。

 

 

美容師のハサミ選び方

独立してサロンを開業して客層が変わってメインばさみのサイズが合わなくなった。

いままで修行していたサロンで担当していた男女比率は男8:女2の割合でした。

4年前に独立してその担当している男女比率は男5:女5の割合に変化しました。

 

今までのベースカットのメインシザーは

NICの指間刈りよう6.5インチステンレスハサミと

サイキシザーというハサミブランドの特注6.5メガネハサミだったのです。

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(NIC指間刈り6.5 薄くて軽くていい感じでした)

 

 

6.5インチにこだわっていたのは男女比が理由。

 

メンズカットって指間刈りで髪をオンベースなどで上に持ち上げてレイヤーを入れてカットすることが多かったのです。

そのハチ上ベースカットって小さいハサミより6.5インチぐらいの大きいハサミの方が仕事が早いって感じていたんです。

なのであえて6.5インチのハサミを2丁持ちして研ぎ、研磨を交代しながらサロンワークで使ってました。

 

 

でも女性比率が上がってくると大きいハサミのデメリットが結構出てきたんです。

  • ・小回りが利かない
  • ・ダウンステムのカットをするときに手首の角度がきつくなる
  • ・下からグラを切るときに角度が限定される

などなど。

腕や手首に負担がかかるんです。

なので6.5インチ封印しました(笑)

 

そこで代用品として使っていたのが6.0インチの光シザーのGENJI526。

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インチダウンすると小回りなど大きいハサミの時のデメリットが解消されたんです。

 

ただ、

今度はコンパクトなハサミのデメリットが出てきました…。

  • ・切る力が弱い

 

そう切れる力がどうしても小さくすると弱くなり、ハサミの切れ味がカット中もろに出るんです。

 

切れ味の悪くなったハサミを使うとなんか疲れますよね。

 

 

そんな理由で今の客層に合ったコンパクトなよく切れるハサミを買おうと決めました。

 

 

 

さっそくハサミの高級メーカーをgoogleさんで探してみました。

そうすると出てくる出てくる高級品なハサミから激安なハサミまで。(あとでオオカワシザーの社長に聞いたらハサミメーカー200社あるんですって…スゴい)

 

買い方は訪問してくれるはさみメーカーと決めていました。

中古(アウトレット)でもヤフオクやメリカリ、アマゾンや楽天でもありますがやっぱりハサミはフィーリングが第一で実際に試し切りをその場でしないとわからない事が多いですよね。

手に馴染む感覚は重要視していたので通販は考えていませんでした。

 

 

人気メーカーや口コミ、ランキングなどを見ながら候補を2つの高級メーカーに決めました。

 

ナルトシザーとオオカワ(OKAWA)プロシザーです。

 

 

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引用 ナルトシザー

 

ナルトシザー

ナルトシザーは理容師美容師業界の中では知らない人はいないのではないでしょうか。憧れのハサミです。

プロの使うシザーでも最高級の値段とオリジナルのデザインが有名ですよね。

最近がっちりマンデーに出ていてたまたまその番組見ちゃいました(笑)

とにかく業界内のハサミでいうところのベンツですね。

 

 

もう一つのはさみメーカーは

 

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引用 オオカワプロシザーズ

オオカワ(okawa)プロシザーズ。

シンプルなデザインとハイスペックな鋼材を使った切れ味と長切れがすごいはさみメーカー。

どこで知ったかというと、インスタでLECO(独立前はヴェチカ)の内田聡一郎さんが使っているのを見たから。(結構ミーハーww)

業界のハサミはこの十年ぐらいデザインに凝る流れが強かったですよね。カワイイデザインやアンティークなデザインなど。

その対極にあるのがオオカワさんのハサミ。

オフィシャルのサイトからハサミは切れ味がよくてフィットするのが一番大事。

デザインはシンプル、ミニマルなデザインが飽きがこない。という考え。

 

 

この二つのメーカーさんのどちらかと考えました。

二つのオフィシャルサイトから自分の優先事項を考えると

よく切れて、疲れない。

 

この悩みを解消してくれるのはオオカワプロシザーズさんだと思い、早速問い合わせのメールしました。(メール送るとソッコーで返信メールきますよ)

 

 

予定を合わせてくれ当日は大川社長さんが直々に来てくれました。

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大川社長、イケメンです。

 

 

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名刺いただいちゃいました。

 

さっそくハサミの悩み

  • ・最近カットしていて疲れる
  • ・切れ味が不満足

 

などいろいろハサミを触らせてもらいながら、話してみました。

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シンプルなデザインが多いハサミブランド、オオカワプロシザーズ。

 

 

カットしていて疲れるのはたいていハサミが手のサイズや切れ味が悪いからだそう。

 

カットしていて疲れる原因は

 

力のないハサミ、切れ味の鈍ったはさみを使うと

余計な力を入れないと髪が切れない

ハサミを持っている肩に力が入る

姿勢が悪くなる(右肩が上がる)

身体のバランスが悪くなり疲れやすくなる

気づかず使い続けると腰痛や腱鞘炎などになりやすい

 

 

というメカニズム。

確かに納得できます。

 

今度は選び方で重要な疲れないハサミって何ですか?と質問すると

 

 

 オオカワ社長は

  • 1.手にフィットする軽くてハサミの重量バランスがよい
  • 2.刃の作りがストレートで軽く切れるのがよい(用途による)
  • 3.手の開閉は小さく刃先はよく動くのがよい

なんですって。

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身振り手振りで鋏のあれこれを伝えてくれます。

 

理容師歴15年でも鋏の知らない事多くてびっくりしました。

スタイリストなどハサミを使うプロでも、ハサミのプロではないんだな…。と思いました。

 

オオカワ社長は丁寧に一つずつ解説してくれました。(めっちゃマニアックに語ってました)

 

「1.手にフィットする軽くてハサミの重量バランスがよい」

そのハサミが手にフィットするしないはその場で試し切りをするとたいていわかりますが、そこにも深い理由があるんです。

鋏の重さが同じでも刃先から触点、触点からリングの前後の重量バランスで持った時の印象がだいぶ変わります。

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そしてその重量バランスは触点からリング側に重心があるとカットする時にフィット感とホールド力があり疲れにくくなるんです。

 

手に近い所の方に重心があると持った時に重く感じないのでフィット感があるそう。

確かにそれを聞きながらオオカワシザーを持ってみると軽く感じます。

日頃使っている光シザーと重さはほぼ一緒なのに軽く感じるのはそウエイトバランスがコントロールされているハサミだからですって。

 

軽いのも重要で毎日カット中ずっと持っているハサミは軽ければ軽い方が手首の負担はかからないんです。(中にはある程度重みのあるハサミを好む人もいるそうです)

いつも持ってる鋏って重さ計った事ないですよね。(笑)

 

 

その重さに気づかず使い続けると手は気づかないうちにダメージを受けてるんですね。

重さも重要なファクターだとオオカワ社長に教わりました。(35才いまだに勉強中)

 

 

次に

「2.刃の作りがストレートで軽く切れるのがよい(用途による)」

自分の普段使っているメインハサミ(ヒカリシザーGENJI526)を見てもらうと刃の作りが柳刃っぽくなっているそう。

全然知りませんでした。

スパっと切れるのは直刃で力が伝わりやすい作りなんです。

 

刃の形状は素人からすると一見わかりませんが(笑)、ハサミ専門のオオカワ社長がみると一発。

よく切れるハサミは刃の形状を見て選ぶと自分のプレイスタイルにあったハサミが選べると思います。

 

ちなみに柳刃は柔らかく切れるので切り口がソフトでスライドカットなどにも適している刃の形状だそう。

 

岩澤は ブラントカット > スライドカット の優先順位なので刃の形状はストレートに決めました。

 

 

 

最後は

「3.手の開閉は小さく刃先はよく動くのがよい」

というのは視点が細かいなぁと思う反面、知ってると特だなと思う事。

とても細かくマニアックなんですが、

同じハサミの大きさでも触点の位置によって自分の親指の動かす大きさが変わるんですって。

 

 

 

この差が毎日なん前回も開閉する時に頑張っている親指さんの疲労度を軽減してくれる魔法。

こんな事全く知りませんでした。さすがオオカワ社長。ハサミのプロですね。

そして今まで親指、お疲れ様。

 

これは軽くてよく切れる鋼材を使ってハサミをつくれないと出来ない事なんですって。

大きく開閉すれば力もたくさん出るけど、親指疲れる。

小さく開閉すれば力が弱くなるけど、親指疲れない。

けど鋏が最強の切れ味だとちっちゃい力でスパっと切れる。これがオオカワプロシザーズの真骨頂。まさにブランドです。

 

ますますほしくなってきました。

 

もともとオオカワさんの鋼材は硬くてよく切れるので有名。

フラッグシップのハサミの鋼材を聞くと聞きなれない鋼材名が出てきます。

 

シザーズ鋼材の中でも最高ランクに位置する微粒子粉末ハイス鋼。

鋼材素材を一度微粒子レベルまで分解し、再度焼き固める製法により、全体が均一で極めて高い硬度を実現しました。刃を形成する微粒子の粒が、毛を逃がさず確実にとらえてカット。返り刃が出にくく長期にわたりパワフルで滑らかな切味が持続します。

引用 オオカワプロシザーズ

微粒子粉末ハイス鋼って名前からして硬そうですが、ざっくり言うとよく切れる素材らしいです。

 

切れる鋼材のデメリットはハサミの値段が上がること、鋼材代以外にも職人の研磨加工技術が難しくなり職人の手間賃がすごいんですって。職人さん大変です。

 

でもその鋼材を加工できるから小さく開閉でもおっきな力でよく切れ疲れない。を実現できている。これこそ職人技ですよね。ハサミ職人に会ってみたいです(笑)

あ~聞けば聞くほどハサミは奥が深いなぁ〜。って思いました。

 

岩澤が求めていた「のよく切れるハサミ」にはハサミの鋼材も重要なんですね、勉強になりますオオカワ社長。

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今度は実際にウィッグを試し切り。

フィット感と切れ味を確かめるようにチョキチョキしていきます。

そうすると狙っていたシンプルメガネがちょっとしっくりこなかったんです。

 

岩澤「何か安定しないんですよね…。なんででしょう?」

 

オオカワ社長「今お使いの光シザーはコブがあるので慣れないのですかね。」

 

岩澤「コブ?」

 

オオカワ社長「これの事です」

 

と丁寧に教えてくれました。

コブってこれの事。

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試し切りしていたハサミはコブなし。

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このコブは好みなんだそう。

でも今まで使っていたハサミがコブありの岩澤は全くコブなしのストレートは違和感あってちょっとコブありのを試してみるとやっぱり安定感があります。

 

個人的にコブありはマストかなと思いました。

よくよく試し切りをすると

メンズなどのカットでハチ上を切るときのハサミを上に持っていき動作の時にコブありの方が安定感があり、お客様の頭の上にハサミをもっていっても恐怖感がありません。

ハチ下のダウンステムのカットの時、アウトラインを切るときなどはコブありでもコブなしでもあまり安定感に差はなかったです。

 

メンズ比率が5割の岩澤は結構ハチ上でのレイヤーを入れるカットの時間が多く、ストレートのデザインも捨てがたかったのですが、コブありを選択。

 

メンズが多いスタイリストはコブありの安定感は必須かもしれません。

 

 

 

メンズ比率が多いんですと話していると

 

オオカワ社長「うちのハサミは小指掛けが小さく出来ていて小指から出ません。つまり直接お客様の頭に間違ってもハサミが当たることはありませんよ。」

 

嬉しい設計ですね。

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小指掛けショート(しっぽみたいでカワイイ)

 

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小指掛けロングタイプ(ヒゲみたいww)

確かにオオカワシザーズの小指掛けはデザインがカワイイと思っていましたが、そんなお客様とスタイリストに配慮した機能性もあるんだなとますます好きになっちゃいます。

 

 

男性の刈上げなどのスタイルは小指掛けが必須

小指掛けがあると開閉の力が強くなります。男性の刈上げスタイルは大きなハサミで刈り込んでいくスタイルで、たくさんの髪を切ります。

その時に小指掛けがあるとハサミの安定感が増すため

  • ・開閉の力強さ
  • ・開閉スピードが早くなる
  • ・刈上げ面がキレイに仕上がる

など刈込むスタイルを作るときに使う専用のハサミは小指掛けが絶対必要です。

 

といっても刈込鋏には小指掛けほぼついてますよね(笑)

 

 

話を聞きながら気になったハサミのコブと小指掛けの有無で3つの鋏に絞って試しぎ切りする事20分。

ようやくほしいサイズと手に馴染むコブ、リングの形、いい組み合わせを決めました。

 

お買い上げです(笑)

 

 

ハサミが決まったらカスタム(微調整)も種類多くしてくれます。

カスタムは機能性の部分とデザイン性の部分で自分好みのオリジナルのハサミを作っていきます。

 

機能性のカスタムは

  • ・小指掛けの長さと有無
  • ・薬指のリングの大きさ調整
  • ・リングの立体的な曲げ
  • ・ヒットポイントのゴムか金属か

など。

機能性のカスタマイズは日頃使っているハサミの「嫌なところ」、「不満に思う所」をメーカーさんに伝えると、メーカーさんがこんなカスタムどうですかと提案してくれます。

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オオカワシザーズの金属ヒットゴム(ヒットポイント)はこんな感じ。

 

 

前に書いたコブの有無も機能性に入ると思います。当日買うであろうハサミを持った印象も伝えると丁寧に商品のバリエーションとカスタムで自分のカットスタイルに答えてくれるハサミを出してくれますよ。

 

 

デザイン性のカスタムは

  • ・ロゴの色(黒かそのままか)
  • ・ハサミの色

など。

 

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引用 オオカワプロシザーズ

最近オオカワシザーズのSNSに出ていたマットブラックの仕様は男性スタイリスト好きそうなフォルム。

 

 

okawaのハサミはシンプルでミニマルなデザインです。

ハサミの表面やリングなどに過剰なデザインでスタイリッシュにするハサミメーカーとは違うと思っています。そんなデザインが好みの理容師や美容師はゴリゴリにカスタム種類がある鋏専門店で選ぶとイイと思います。

 

 

 

メーカーの出来るデザイン性のカスタムはハサミブランドのサイトに載っているので、事前に見ておくと早いと思います。(事前カタログ請求もいいアイデアだと思います。)

 

カスタムは自分好みのハサミに仕上げる楽しい時間。毎日使う相棒は愛せるデザインに仕上げてもらいたい(笑)

 

 

左利き用ハサミも見せてもらいました

左利きハサミはデザインに違いはありません。やっぱりシンプルなデザインが好みの技術者はおすすめですね。

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ただ値段が一万円高いそうです。大量に作れないからだそう。両利き用はないので左利きのスタイリストは専用のハサミを購入が必須ですね。

 

 

 

研ぎについてもはさみのプロの意見を聞いてみました。

ハサミの研ぎについて

オオカワ社長「ハサミは研ぎですべてが決まる。誰が研ぐかがすごい重要ですよ」

と教えてもらいました。

岩澤「そうなの?」

正直研ぎまで重要と考えてこなかったので誰が研ぐかが重要という言葉はすごい刺さりました。

なんとなく自分でセルフメンテナンスしてたし。

 

研ぎ師さんはそのハサミのメーカーにお願いする

ハサミの研ぎは持ってるハサミのメーカーにお願いするのが絶対いいです。

その理由は(説明が長くなりますがここ重要です。)

 

ハサミを毎日使っているとその衝撃で形が歪んでしまうんです。顕微鏡で見ると蛇みたいにうねうねと刃線が。

その歪みはその素材に合ったハンマーでたたいて真っすぐにしないと研いでも長切れがしないんです。

 

研ぎの工程も重要だけど研ぎの前にハサミをたたいて真っすぐに調整する工程がとっても重要。

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ハサミをたたくハンマー選定は、鋏の鋼材を知っている研ぎ師さんがベストチョイスをできるから的確に真っすぐに調整してくれる。

(自分のメーカーの鋼材は熟知してますもんね。)

 

ハサミと他のメーカーに出すとハンマーでたたいて壊しちゃったら弁償もの…。

このたたいて真っすぐに微調整する工程がビビりながらやると上手くいかないそう。(最悪の場合たたく工程を省くなんてことも…。)

 

 

なので同じメーカーブランドに出してメインハサミを愛をもってたたいてもらいましょう(笑)

 

 

 

 

オオカワ社長「うちの研ぎ師は一人なのでokawaに出してくれたら研ぎ師の失敗もないですよ」

 

研ぎ師の技術もピンキリなんだそう。

なんだか理容美容業界と似てますね。

ジュニアスタイリストからトップスタイリスト、代表まで、髪を切ることは出来るけど技術差はありますよね。

研ぎ師業界もトップスタイリストのような職人に研いでもらいたいですよね。

 

オオカワシザーズの研ぎは絶対、理美容業界でいうサロンの代表に研いでもらってるようなもの。これは出すしかない。

ついでに聞いた話だとオオカワさんの研ぎはお客様一人ひとりにカルテがあるそう。

  • ・よく使う場所をみて刃をつけてくれる
  • ・細かい注文も受けてくれる(刃元スライドカット用に刃先ブラント用になど)

 

一本につきしっかり40分メンテナンスしてくれます。

ネジ取って→洗浄→たたく→研ぎ

 

細かい研ぎの注文がないときは「ウェット状態でブラントカットが真っすぐ切れる研ぎ」をデフォルトにして研いでくれるそうです。

 

 

オオカワ社長「研ぎも浮気すると5回の研ぎが限度で寿命が来ますよ、同じメーカーに出すと10回~20回は研いでも使えます。」

こんなことも言ってました。

 

扱いに慣れていない人が研磨すると最小限の研ぎで切れ味最高までもっていく技術がないからハサミが必要以上に研がれて小っちゃくなっちゃう。(笑)

 

もうここまで聞くとメーカーにしか出せません。

営業されました。ww

 

 

 

ハサミの研ぎ師さんが忙しいのは10月11月と1月らしい

理容師美容師の型ならわかりますよね、この理由。

みんな年末の超忙しいときの前後にハサミの研ぎに出す。考えることは一緒ですね。

 

10月11月に研ぎを出すのスタイリストは

12月のためにハサミメンテ出しとくか~って考え。

 

1月に研ぎを出すスタイリストは

12月頑張ったしハサミメンテナンス出しとくか~って考え。

 

レスポンスがイイのはこの時期を避けたときかも。

 

 

中古アウトレットのはさみは?

中古のハサミについてオオカワ社長にも聞いてみました。

オオカワ社長「正直中古はハサミ専門店にとって痛手です。」

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いまヤフオクやメルカリ、アマゾン楽天でも売っているプロ用のハサミ…。

手軽に買える分新品を買わなくなってきているのはハサミだけではなくどの商品も同じこと。

でも

オオカワ社長「中古のハサミは研ぎの経費を抑えるため、雑に研がれて商品として出回っていることが多いので残念です」

 

ハサミの研ぎの話を聞いた後なので腑に落ちます。

安く研がないとアウトレットの価格も上がってしまうので仕方ないが、安い研ぎ=ハサミがすぐ切れなくなる

という事。

 

試し切りも出来ないし、手のフィット感も感じれないので中古ではさみを買うのはギャンブルっぽいです。

当たり外れがありそう。

(買ったことないからわからない…。)

 

 

 

 

 

 

ハサミの選び方のコツ

話をたくさん聞けて面白かった今回の高級ハサミ購入。

そんなプロ用ハサミを購入する時のポイントをまとめてみます。

 

  • ・中古でなくメーカーさんの直接販売が満足度アップ
  • ・メーカーさんに現状のハサミの不満点を伝える
  • ・納得いくまでその場で試し切りをする
  • ・狙ったハサミを交互に使って試し切りする(おすすめは3丁)
  • ・手のフィーリング、フィット感を確かめる
  • ・時間をかけて選べる環境をつくる(営業後など)
  • ・使ったことのある他メーカーの好みを伝える

 

 

何回か対面式で専用はさみを購入したことがありますが、すべて営業中の隙間時間でした。

今回はなんとなく、定休日に時間を作ってハサミをじっくり選びました。

このじっくり選ぶ買い方、大正解でした。おすすめです。

 

鋏専門店の方のおはなしを聞きながら、ウィッグを切って、トータル1時間10分。

はさみの知識が増えることはもちろんですが、自分の求める機能性とフィーリングに合ったハサミを選べた感触がとてもあります。(実はハサミまだ届いていません(笑))

研ぎの重要性も詳しく分かったので他メーカーのハサミに対しても使える知識。

 

勉強になりました。

そしてオオカワ社長ありがとうございました。

はさみ楽しみにしてます。

届いたらまたレビューを書きますねww

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岩澤はokawaシザーズの回し者じゃないですよ(笑)

 

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