2022/09/05
縮毛矯正は白髪染めしてても自然に伸ばせるので安心を【お客様の髪】
今回は白髪染めを定期的にされているお客様
「白髪染めをしていても縮毛矯正ってかけれるの?」
「白髪染めと縮毛矯正って傷むんでしょ…」
などなど
白髪染めもしたいし、縮毛矯正しないと髪がまとまらないし…ってお客様に
ダメージが気になって縮毛矯正をかけるか迷う…
って方に読んでいただきたい内容です。
もちろん白髪染めだけでなくカラーも同時にしたいって方も読んでいただけると嬉しいです。
お客様ビフォー
縮毛矯正は白髪染めしててもかけれます
でも縮毛矯正も白髪染めも髪に負担をかけます
実際ダメージがゼロで縮毛矯正や白髪染めはできません。
ただ、
昔よりも今の縮毛矯正の薬はダメージがとても少なくきれいにストレートにすることが出来るようになりました。
これはコスメ系の縮毛矯正剤の登場や酸性縮毛矯正剤の登場が理由です。
昔の薬はアルカリが強く、髪の体力がなくなり芯のないまっすぐすぎるストレートになっていました。
髪は弱酸性で安定しています。(一番キレイな状態)
アルカリの多い薬を髪に塗ると薬が浸透しやすくまっすぐになりやすかったのです。
でも 、そのデメリットとして髪が必要以上にダメージを受けてしまったり、まっすぐになりすぎてしまったりしました。
今の薬はアルカリが弱く、髪の体力が残った自然なストレートが可能です。
それがコスメ系の縮毛矯正剤と酸性縮毛矯正剤です。(メリーフヘアーではどちらも使ってます)
コスメ縮毛矯正のメリットは安定的にくせを取るシステアミンという成分。
システアミンは仕上がりが柔らかく、自然なストレートが可能です。
(強いくせは100%伸びないけど)
アルカリは強くなくてもよく反応してくれます。
優しい薬剤塗布後(巻きつけているのは薬剤反応を見るロッド)
酸性縮毛矯正のメリットはアルカリ性ではないのでキューティクルの負担がほぼゼロです。
髪の体力を残してくせの原因を矯正してくれるいい薬です。
ダメージがとっても少なくストレートにすることが可能なんです。
でも浸透率が悪いのでちょっと時間がかかるのがデメリットですけど…。
(扱いが難しいので使用している美容院は少ないです、GMTやスピエラなどのエステル系)
白髪染めをしている髪は歳も重ねて髪が細くなっている
歳を重ねると昔にはなかった髪のうねりが出てきます。
うねりやまとまりが悪くなるけど髪は細くなってきている。
10代や20代のような薬選定で縮毛矯正をかけようとすると、髪が薬に負けてしまって傷んでしまいます。
大人の髪は、縮毛矯正をかける技術者によって仕上がりに差が出るんです。
大人女性の縮毛矯正はアルカリ度を落とす専用の薬を配合するのが重要なんです。
コスメ縮毛矯正や酸性縮毛矯正のいいとこどり。
ハイブリット使用で薬剤選定、薬剤調合をします。ぴんぴんかけないのがメリーフヘアー流
縮毛矯正アフター
ベースの薬剤をPH7.7→PH7.0まで落として優しめの配合にしました。
たった0.7の差だけど髪にとっては大問題です(笑)
酸性寄りにすることで大人女性のデリケートな髪にも対応できるんです。
(主成分はシステアミンとシステイン、ちょっとのチオグリコール酸で還元です)
アルカリ膨潤を防いでキューティクルをきれいなまま残したかったのです。
浸透はゆっくりなので20分放置で髪に負担をかけずに薬を中まで浸透させるイメージです。
その分手触りはツンツンしたシャッキーンストレートではなく、柔らかいストレートに仕上がります。
たった0.7のPHコントロールだけでも仕上がりに差が出るのが大人世代の縮毛矯正です。
メリーフヘアーの目指す柔らかいストレートは自宅に帰ってもブローがしやすく簡単に内巻きにできます。
髪が自然な状態なのでブローやセットが簡単になるのです。
もちろん寝ぐせも付きにくいさらさらした質感でずっと触っていたくなる髪です。
今回のお客様は長くメリーフヘアーに通っていただいているお客様です。
施術サイクルもご提案させていただいているのですが、
縮毛矯正には白髪染めリタッチをおすすめしています
リタッチの白髪染めは毛先に負担をかけないのできれいな縮毛矯正がかかります
リタッチ白髪染めとは根元の伸びてきた部分を染めることです。
全体染めをすると毛先の部分がダメージでパサついたり手触りが悪くなったりします。
縮毛矯正をしているとなおさらその症状が出てきます。
なので頻度の高い白髪染めカラーはリタッチで毛先のデリケートな部分を染めないのです。
そうすることで縮毛矯正が長持ちすることが出来るのです。
白髪染めをしている人ダメージを気にしている人30代40代白髪染めとの併用やり方
白髪染めやカラー、カットとのスケジュールを例えとして書いてみます。
- 2月カット白髪染め
- 4月カット白髪染め
- 6月縮毛矯正カット
- 6月(縮毛矯正1週間後白髪染め)
- 8月カット白髪染め
- 10月カット白髪染め
- 12月縮毛矯正カット
- 12月(縮毛矯正1週間後白髪染め)
ポイントは梅雨前に縮毛矯正をかけることを軸として考えたスケジュールです。
縮毛矯正をかける頻度は
- 4か月
- 6か月
大体この2パターンです。
その頻度のうち梅雨前に5月~6月にかけることをメインとして考えます
そうするとほかのカットや白髪染めカラーのスケジュールが自動的に決まっていきます。
カットと白髪染めは気になったらのタイミングでご来店で問題ありません。
早い頻度で1カ月のお客様もいらっしゃいますよ。
縮毛矯正とカットはセットで施術するといいので、その1週間後にカラーが一番いい順番です。
縮毛矯正とカラーの順番で迷ったら
技術者目線で答えると順番は
縮毛矯正 → カラー
です。
先に縮毛矯正でくせをまっすぐに伸ばして染めるとキレイに染まります。
もし逆の順番で施術したら
の順番でやるとカラーや白髪染めの色が落ちてしまいます。
もし先にカラーをしてしまったら、一週間あけて縮毛矯正をしましょう。
縮毛矯正後のカラー、白髪染めの間隔はどれぐらいあければいいのか?
縮毛矯正をかけてから1週間の間隔でカラーや白髪染めをするといいです。
1週間以降なら縮毛矯正も持ちがよく、カラーの色の入りもよくなります。
自宅でホームカラーをする場合も間隔をあけて染めてください。
忙しくてどうしても同じ日に縮毛矯正と白髪染めをしたいって方は
お電話でご相談ください。
同時施術は一回で終わるメリットもありますが、
デメリットもあるんです。
その部分を理解していただきたいです。
あまりお勧めはしませんが、実際やり方考えればできることもあるんです。
まずは担当スタイリストにご相談ください。
このお客様もデメリットを説明したうえで了解をいただき
縮毛矯正と白髪染めを同日に施術させていただきました。
カラーのタイミングを注意したり縮毛矯正との順番を考えたりするのは
キレイで長持ちをする縮毛矯正の髪を作るため。
髪のダメージは2年後3年後の毛先に出るから、今の施術を慎重にすることで将来の髪の手触りがよくなります。
髪ダメージを最小限にして縮毛矯正と白髪染めを長く楽しんでもらいたい、そんな思いからです。
そしてより負担の少ない薬で優しく伸ばすことが出来るようになったメリーフヘアーの縮毛矯正。
歳を重ねてまとまらなくなった、艶がないなんてときはぜひ一度お試しください。