2020/01/02
パーマの2.5時間はどれくらい?を超解説
ツイストパーマの施術時間はちょっと長め。
ちょっとお客様にも待ってもらう時間が多くなります。
そんな待ち時間、頭の上では、髪の毛はどうなっているのか解説してみます。
ツイストパーマ独特なチリチリの質感を出すまでの時間工程です。
ツイストパーマってかけるのに時間がかかります。
普通のパーマと違って、髪をブロック状にとり、ねじって(ツイスト)とめていきます。
ブロックの大きさ、ねじる強弱で仕上がりの質感を決めていくのですが、巻く時間は普通のパーマよりかかります。
ツイストパーマをご希望のお客様は時間に余裕をもって、ご予約、ご来店をオススメします。
解説するのはスタイリスト歴18年の岩澤です。
今回は
- ・ツイストパーマの全工程(写真付)
- ・実際のお客様写真
を書いてみました
ツイストパーマにかかる時間は?
ツイストパーマにかかる時間はおよそ2時間半から3時間です。髪の束をねじってパーマ剤をつけて、チリチリの質感に仕上げるので、普通のコールドパーマより時間がかかります。
ちなみにツイストパーマの放置時間は20分から40分で長さや強さによって個人差があります。
個人差があるのはお客様一人一人髪質やダメージ具合など条件が違っているからです。
理由は
- ・髪の長さ
- ・ツイストパーマの強さ
- ・髪の硬さ
- ・髪のダメージ
が、人それぞれ違うからです。
ではそれをふまえて、
平均的な2.5時間の工程をご紹介します。
カットツイストパーマの工程時間
カットツイストパーマの工程を箇条書きにしてみました
- ・カウンセリング
- ・カット
- ・ツイストパーマを巻く
- ・パーマ剤1剤塗布
- ・放置時間
- ・1剤チェック
- ・中間水洗
- ・2剤塗布
- ・放置時間
- ・2度つける場合もあり
- ・プレーンリンス
- ・シャンプー
- ・トリートメント
- ・必要であればアフターカット
- ・セット
1つずつ解説していきましょう!!
カウンセリング
カウンセリングはツイストパーマの長さ強さを決めていきます。
カウンセリングで美容師はお客様の
- ・髪のダメージ
- ・髪の太さ
- ・生え癖
など髪の状態を確認して
- ・ツイストする強さ
- ・塗布する薬の強さ
を決めています。
パーマ液も種類があるので悩みます。
後で薬の強さを変えたりしますが、大体ここで決めたとおりに進めます。
カット
カットはツイストパーマの仕上がりよりも少し長い長さでカットしていきます。
ツイストパーマをかけると仕上がりの長さより少し縮んで短くなるからです。
ベースカットでシルエットが決まるのでパーマのベースカットはとっても重要なんです。
ツイストパーマを巻く
ツイストパーマを巻く時間が一番長いです(笑)
サラサラの髪質でも
ペーパーを巻きつけてブロック状にねじります。
しっかりテンションを掛けて巻き付けます。
そうすることで綺麗なねじりの効いたツイストパーマになります。
- ・ツイストする回転数
- ・テンションのかけ方
で大体ツイストの強さを決定してます。
束感が一定になるように均等に巻いています。
パーマ1剤塗布
ここで初めて薬を付けていきます。(液状タイプの一液の場合)
ツイストパーマの1剤は髪の毛をやわらかくしていく薬です。
液状の1剤はスプレーか
こんなスポイトでつけます。
※クリーム状のパーマ剤はツイストを巻く前に塗布する場合もあります。
ツイストパーマの放置時間は15分
一番大切なツイストパーマの放置時間は15分。
この15分でパーマ液による還元軟化が行われているところです。
1剤の放置時間中は空気を遮断します。
キャップをかぶせて空気を遮断すると素早くパーマ液が反応します。
そうすると放置時間が少なく済みダメージが最小限になるんです。
パーマ剤の種類や強さによって時間も変わってくる。
放置時間は強さやダメージによってかなり差があります。
5分で1液が終わる場合もありますし
20分かかる場合もあります。
人によってかなり違うのがこの1液の放置時間
ちなみにここで放置時間中温めるサロンもあります。
これも強さや髪質などによって温めたり温めなかったりします。
お客様はけっこうヒマしてます(笑)
1液チェック
1液チェックで髪の毛が1液をしっかり吸ったか確認しています。
このチェックが不十分だとパーマがきれいにかかりません。
この状態が
ねじねじの形状に変化している最中。
美容師さんがピンを外して髪の毛の形状の変化をチェックするんです。
このチェックは経験がかなり必要です。(けっこう難しいしここ重要。)
中間水洗
中間水洗で1液を完全に流し落とします。
中間水洗といっても使うのはお湯だけ。
お湯で1液を流す工程です。
これをするとダメージの少ないツイストパーマをかけることができます。
1液は髪に残るとダメージしやすい成分が入っています。(アルカリ)
そのアルカリを流す作業です。
2液塗布
2液は柔らかくした髪を再結合してパーマの形を記憶させる薬です。
- 1液→髪を柔らかくする
- 2液→髪の形を決める(固める)
まんべんなくつけることでツイストパーマの持ちが良くなります。
放置時間
2液の放置時間も人によってまちまちですが5分から15分の場合が多いです
サロンによっては2液を二度づけをする場合もあります。
タイマー使ってチェックしています。
ここで時間を置くことで髪をツイストパーマの形状に固めています。
プレーンリンス
シャンプー台で2液を含めて薬剤をお湯でしっかり落とします。
シャンプー
シャンプー台でシャンプーをします。
パーマ剤をしっかり洗い落とします。
ダメージ用のシャンプーで洗うことが多いです。
引っ張るように洗わずもむように洗うとツイストパーマが落ちにくいです。
トリートメント
シャンプー台でトリートメントをします。
サロンのシステムトリートメントもこの段階でする場合があります。
サロンの追加トリートメントは料金がかかるので事前にするかしないか決めるのがいいでしょう。
アフターカット
シャンプートリートメントが終わって微調整が必要な場合アフターカットをする場合があります。
髪が硬いお客様や髪が立ちやすいお客様は、ここでシルエットを微調整します。
ツイストパーマをするとボリュームが出るのでシルエットの変化があり調整が必要な場合があるんです。
もちろんアフターカットしないお客様もいらっしゃいます。
セット
最後はセットをして仕上げになります。
ムースかワックスが楽です。
セット方法は実際にセットをしているときにやり方を聞くと自宅でも簡単にツイストパーマのセットが出来るようになります。
また自分の髪質や今回の強さなどでのセットの注意点などを掘り下げて聞くとより上手にセットが出来ますよ。
ツイストパーマワンポイントアドバイス
頭皮が心配な人はワックスをつけて来ない
当日ワックスをつけてご来店されると、パーマの前にシャンプーをします。
シャンプーをすると、頭皮の皮脂を取ることになるのでパーマ剤がしみやすくなっちゃうんです。
頭皮が強い人は問題ないのですが、頭皮が心配な人は当日ワックスや整髪料はつけずに美容院に行きましょう。
あまり頭皮の心配しなくてもいいよ
パーマ剤で髪が薄くなっちゃうっていう心配をするお客様がいらっしゃいますよね。
アルカリ剤が頭皮についている時間は多くて20分。
そのあとは頭皮と同じ酸性の2剤で中和酸化をして、アルカリ除去をしています。
そうしないとパーマかからないし、アルカリ除去をしているので安心
毎日パーマをかけてたら薄くなっちゃうかもだけど
かけるペースは早くて2~3カ月に一回ですよね。
心配なしです。
今回のお客様のツイストパーマ時間は2.5時間でした。
今回のお客様は内側をツーブロックで刈ったスタイルなので、ツイストパーマをかける範囲が少なかったです。
ですが、バージン毛からツイストパーマをかけたのでその分時間がかかりました。
1液と2液の放置時間がいつもよりかかった印象です。
あとツイストを巻く作業も慎重に巻いたのでこんな時間になりました。
今回のお客様はツイストのツーブロックメリハリスタイル
サイドからバック(えりあし)までバリカンでツーブロックで短く刈り込み、上をツイストパーマにしたスタイルです。
ツイストパーマは一回かけると強いパーマなのでパーマの持ちがとてもイイです。
しかも基本的に乾かすだけでスタイリング終了なので一回かけると長持ちアンド楽チンスタイルなんです。
もし次回もツイストパーマをかけたいと言う方は4ヶ月後ぐらいからがいいぐらいです。
毛先が強めにかかっているので、1ヶ月や2ヶ月おきにツイストパーマをかけると毛先が傷んでしまいスタイリングがしにくくなってしまう場合があります。
なので毛先のダメージ具合や切る長さによって出来る場合とお断りする場合があります。
ツイストパーマをやるお客様はこんな方
ツイストパーマは髪の毛が直毛の方がほとんどです。
直毛すぎてスタイリングしにくい方やサラサラすぎてボリュームが出ない方、そんな方が多いです。
今回のお客様はハードにツイストをかけさせていただきましたが、もちろんソフトなツイストパーマも調整できますよ!
直毛、ネコ毛ボリューム出しにくいお悩みのメンズ(男性)ツイストパーマ一回チャレンジしてみてはいかかですか?
他記事はこちら