2023/11/29
子供(小学生)縮毛矯正のデメリットと影響は?【ママ必読】
お子さんや小学生の縮毛矯正のデメリットや影響は親御さんは気になりますよね。
子供の縮毛矯正をたくさん施術している美容師として主にデメリットをまとめてみました。
その後の影響なども書いています。
子供縮毛矯正のデメリット
初めてかけるなら気になるデメリットはいろいろあります。
縮毛矯正の維持には定期的にかけないといけないデメリット
子供や小学生でも縮毛矯正をかけた後は定期的に縮毛矯正をかけないといけません。
4カ月すると4センチ、半年なら6センチ根元からくせ毛が生えてきます。
その根元をリタッチという形で頻度を決めて縮毛矯正を2度3度とリタッチしてきます。
癖の強さによって馴染みの良さ悪さがあるので何カ月おきにかけるかは担当の美容師さんと相談が必要ですね。
結んで出てきたくせをやり過ごすのもいいと思います。
ポニーテールなどは伸びてきたくせ毛もわかりにくいと思います。
縮毛矯正の費用
子供や小学生でも縮毛矯正の費用は安くありません。
店舗によりますが10000円前後はかかります。
カット代も入ると10000円を超えるメニューになります。
縮毛矯正は一度かけた後は定期的にかける必要があります。
縮毛矯正の頻度はくせの強さによって変わります。
子供でも強いくせの髪は4カ月に一度の縮毛矯正が必要になります。
弱いくせなら6か月から1年に一度の縮毛矯正でストレートが維持できます。
年に二回の費用はデメリットです。
縮毛矯正の施術時間のデメリット
小学生や子供での縮毛矯正の施術時間はとても長く感じると思います。
平均3時間かかる縮毛矯正の施術はどれも大切な工程です。
当美容室ではタブレットの貸し出しをしています。
慣れた小学生のお客様ならマンガや小説を持参して施術時間のヒマ時間をつぶしています。
ただ、頭を動かさずにいるのはどうしても窮屈な印象です。
時間とずっと座っていることが大変です。
縮毛矯正の薬は強いデメリット
最近の縮毛矯正の薬はとてもマイルドに優しい薬剤が出ています。
ただ、美容院のメニューで比べると
- カラー
- パーマ
- 縮毛矯正
やっぱり縮毛矯正が一番髪に負担がかかるのは事実です。
一度縮毛矯正をかけた場所は次回以降の施術にも制限があります。
- ブリーチは出来ない
- ウェーブのパーマはかからない
など髪の内部まで浸透させて真っすぐにする施術はやっぱりダメージが進みます。
縮毛矯正後のパサつきやダメージのデメリット
縮毛矯正後、1カ月ぐらいするとパサつきが出てきます。
どうしても薬剤で真っすぐにしている分髪に負担がかかっています。
パサつきやダメージはたとえ小学生や子供の健康な髪でも例外はありません。
特に毛先のパサつきはくせ毛のパサつきとは違う独特な質感です。
お子さんに縮毛矯正やストレートパーマをかけた時はその後のヘアメンテナンスも必須になります。
ワンセットで縮毛矯正のストレートを楽しめるんです。
シャンプーやトリートメントなどパサつきにくい商材に変えたり、寝る前に毎日乾かしたり。
日々のメンテナンスが大事です。
キレイをキープするには時間がかかります。
縮毛矯正後のヘアメンテナンスがデメリット
小学生でも縮毛矯正後の髪のあつかいは丁寧に毎日が基本です。
- シャンプーは泡立てて優しく洗う
- トリートメントは毛先を中心に良く馴染ませる
- お風呂上がりのタオルドライは優しく
- ドライヤーでしっかり乾かす
- (できればヘアオイルで乾燥を防ぐ)
縮毛矯正後はバージン毛より傷みやすくなっています。
なので髪を扱うときはメンテナンスをするように丁寧に扱いたいです。
シャンプーするときは髪を良く濡らして泡立ちやすい状況を作ります。
泡立たない状態のシャンプーは髪の摩擦力が強くなります。
しっかり泡立った状態でシャンプーをしてもらいたいのです。
トリートメントはパサつきやすい毛先を最優先で付けます。
パサつきの原因はダメージや乾燥、キューティクルのはがれなど様々です。
コーティングして外部ダメージから守るようにトリートメントをしてください。
髪が濡れている状態はデリケートな状態です。
タオルで水気を取るときも優しく拭き取ります。
根元の水分を取って、毛先の水分はタオルで挟み込むように優しく水気を取ります。
最初からゴシゴシとタオルでふき取るとキューティクルがはがれてますますパサつきます。
時間がなくてもドライヤーで乾かす
濡れたままで寝るとマクラとの摩擦で痛みます。
フルドライで髪が丈夫な状態で寝ることが大事です。
ドライヤーは根元から乾かして毛先は後から乾かします。
全体を一緒に乾かすと毛先のほうが乾きやすいのでオーバードライになってしまいます。
乾きにくい根元を最初に乾かしていくと、中間や毛先は自然と乾いてきます。
ヘアオイルは出来る範囲で塗布する
ヘアオイルは余裕のある場合でかまいません。
乾かす前に毛先につけて乾かすとオーバードライを防ぐ効果があります。
ドライ後につけると髪同士の摩擦を防ぐので蓄積ダメージを防ぐことが出来ます。
ヘアメンテナンスはなるべくする方が縮毛矯正が長持ちします。
小学生やお子さんでも出来る範囲ですることが重要です。
髪の意識も高くなりますが、メンテナンスには時間がかかるのでデメリットです。
お子さんに縮毛矯正をかけた後は丁寧に髪を扱うことを約束してもらいたいですね。
技術者によって差が出るデメリット
縮毛矯正の技術自体難しい技術です。
- 薬剤選定
- アイロンワーク
- 必要なトリートメント成分の補修
- ストレート後の馴染ませるカット
縮毛矯正自体は得意なサロンで施術をするのがおすすめです。
薬剤選定は経験と知識が必要です。
子供の髪はたんぱく質がまだ未熟で不安定です。
その小学生や子供の縮毛矯正の薬剤選定は神経を使います。
子供でも髪の芯がしっかりしているので薬剤パワーを単純に弱くするだけではキレイなストレートにはならないんです。
髪に負担のかからないように適切なph調整をして、余分なアルカリを使わないようにします。
そこの調整が長持ちして自然なストレート毛を作ることが出来るんです。
軟毛や硬毛、くせの種類などたくさんの薬剤選定をしていることが安心して任せることが出来るサロンです。
来店するスケジュール調整
学生さんならご来店のスケジュールも日程調整がかかります。
施術時間も3時間をいただきたいので基本は土日になると思います。
夏休みや冬休みなどの長期休みもご来店の小学生が増えます。
カットなら平日の学校終わりでご来店も可能ですが、縮毛矯正だと平日が難しくなります。
梅雨前などは小学生の縮毛矯正以外にも大人の縮毛矯正のお客様が増えます。
スケジュールは計画的にしないと予約が取りにくいです。
施術によっては真っすぐすぎる髪になるデメリット
丁寧な薬剤選定をしないと強い薬剤でひとまず伸ばす、真っすぐにする、そんな施術をされるとピーンと真っすぐすぎる髪になってしまいます。
薬剤や放置時間などいろいろな要素で薬が効きすぎちゃう場面が出てきます。
真っすぐすぎる髪は修復が難しいです。
使う薬剤もピンからキリまであります。
最近のトレンドは低アルカリ高還元の縮毛矯正剤です。
美容師の薬剤知識も必要になるので常に勉強、アップデートしているスタイリストさんは信頼できますね。
ぺったんこになるデメリット
縮毛矯正の髪はサラサラになるぶんボリュームがなくなりぺったんこになりやすいです。
髪型によりますがボブやショートなどを希望の小学生の縮毛矯正の場合はボリュームが無くなることもデメリットです。
欲しいところにボリュームが無くなるのは事実です。
前髪もまっすぐにするとぺったんこになります。
「伸びかけが馴染んで扱いやすい」
と言われるのは根元のボリュームが出て地毛が伸びて出てくるからです。
ドライヤーやアイロンで自分でセットしてもボリュームを出しにくいです。
ミディアムやロングなどの場合はボリュームが無くなることはメリットにもなります。
髪がたんぱく変性で硬くなる
幼少期や小学生の縮毛矯正に限らず、縮毛矯正をすると髪が硬くなりやすいです。
たんぱく変性で時間とともにダメージしてくる感じです。
酸性ストレートなどのアルカリの軟化を進めない薬剤を使用する施術はたんぱく変性を起こしにくいです。
なるべく髪を過膨潤、過軟化させずに必要最低限のアルカリ剤で薬を髪内部まで届けたいです。
ヘアスタイルが変えにくいデメリット
縮毛矯正をすると長持ちさせるために髪を伸ばしてミディアム以上の長さをキープしがちです。
髪が長い方が縮毛矯正の持ちがいいですし、根元からくせが出てきたら髪を結んでおけますしね。
そうするとボブやショートにチャレンジしにくくなります。
髪型が固定してくるんです。
もともと髪の長いスタイルが好きなお子さんだと縮毛矯正との相性は良さそうです。
縮毛矯正、小学生子供への影響は
「小さい頃から縮毛矯正をかけて子供への影響はないのか」
とママ、パパから質問されます。
子供に対する影響についてまとめてみました。
生えてくる髪に影響はなし
まず縮毛矯正剤が頭皮につくことはありません。
矯正1剤が頭皮につくと反応しすぎるので、スタンダードな技術では頭皮につけずに薬剤を塗布します。
当サロンでも縮毛矯正のくすりは頭皮から1センチ空けて塗布します。
そうすることで頭皮熱から薬の過剰反応を防いでいるんです。
なので頭皮に薬剤がつかないということは、生えてくる髪や毛根に対して影響はまったくないということです。
その部分は安心してお任せいただければと思います。
薬剤を流すときもシャンプーをして完全に薬を流しますので残留しているということもありません。
縮毛矯正は途中でやめにくい髪型
子供のころから縮毛矯正を経験するとやめたいときにやめにくくなります。
縮毛矯正は伸びかけの状態がとても中途半端です。
根元からは嫌いなくせ毛が伸びてきて、毛先は真っすぐなストレート毛です。
いくら馴染むような施術をうけてもやっぱり差があります。
結局我慢できずにかけ直すってパターンです。
やめるときの影響を考えると子供から縮毛矯正をするのは考えるところがあります。
縮毛矯正をするのが当たり前になるのは避けたいです。
子供縮毛矯正のメリット
縮毛矯正をすることでのメリットもたくさんあります。
セットの時間短縮
縮毛矯正をすると朝のセット時間がめっちゃ短縮できます。
ボリュームがなくなるので結んでもおろしても簡単に決まります。
ストレートだと毛先がはねることもありません。
とにかく髪を乾かしておしまいです。
結ぶのも簡単なので小学生であれば自分で結べる髪質です。
お子さんでも扱いやすい髪質になるのです。
乾かすのも早くなる
縮毛矯正をすると髪が乾くのが早くなります。
くせ毛の場合、水分を良く含む髪質が多く、重なりが多いのでドライヤーの風が均等に中に入らず乾かしムラが出ます。
縮毛矯正をするとストレートになり、水分を放しやすい髪質になります。
ムラなく厚みがないので子供自身でも乾かせるぐらいです。
乾かす難易度が簡単になるとパパでもドライヤーで乾かせるし、ママの仕事が一つ減ります。
とにかくサラサラの髪質はお風呂上がりのストレスが極端に少なくなります。
ツヤが出る
くせ毛の頃には出なかったツヤが乾かすだけで出るようになります。
キューティクルが均等にキレイに整うのでツヤが出やすくなるんです。
ツヤのある髪は健康的に見えます。
キレイです。
髪に自信がもてます。
ヘアオイルを使わなくても自然なツヤが出るのはメリットです。
友達もあこがれる髪になりますよ。
毛先がまとまる
縮毛矯正をすると毛先がまとまりやすいです。
くせ毛ではねることが無くなるのでポニーテールなど結ぶ以外に髪を下ろすこともできます。
髪を下ろしたいけどくせ毛で下ろせなかったようなお子さんは絶対喜びます。
ボリュームも落ちるのでよりまとまった印象になります。
汗をかいても前髪のくせは出ない
夏に汗をかいたときもくせ毛にうねうねが出てきます。
朝、ちゃんと乾かして真っすぐにしても、汗をかくとくせが戻ってしまいます。
湿気が多い時期も一緒です。
汗や湿度でくせ毛が強くなるようなときも縮毛矯正をするとずっと真っすぐのままです。
汗や湿度の影響は受けません。
運動をしているお子さんや顔周りのくせが強いお子さんなどはメリットが大きいです。
学校のプールの時間でも真っすぐなので安心です。
高学年でくせが気になってヘアアイロンで毎日真っすぐにするようになったら、一度縮毛矯正でそのストレスを解消してもいいと思います。
修学旅行や林間学校などの泊りが大丈夫
5年生や6年生になると泊りのイベントがあります。
修学旅行や林間学校などの場合でも縮毛矯正をすると真っすぐでまとまりがいいので自分で扱えます。
修学旅行前の小学生の縮毛矯正の予約はとても増えます。
「直前まで我慢してかけに来ました」
「初めてやるなら修学旅行前と決めてました」
など、学校イベント前の縮毛矯正は多いです。
髪質に慣れるために前日の施術はお勧めしていません。
イベント1〜2週間前にストレートにして自分の新しい髪質に慣れてからの修学旅行がおすすめです。
どんな強いくせでもストレートに出来る
縮毛矯正の最大のメリットはどんな強いくせ毛でもストレートに出来る事です。
クリクリのくせ毛での今の技術と薬剤があればストレートになります。
昔の薬剤は極端に強い薬が多く薬剤負けをして髪がチリチリになる失敗がありました。
でも今は薬剤の進歩で、くせに効果のある成分はそのままで髪表面は傷みにくい状態を作ることが出来ました。
メーカーによって薬剤の長所と短所があるので使い分けています。
癖の強い髪にはベース還元剤をチオグリコール酸に設定して施術をします。
うねりの弱い髪には、ベース還元剤はシステアミンに設定して施術をします。
還元剤もたくさんあってその特徴で使い分けることで髪に負担なく強いくせを真っすぐ出来るようになりました。
酸性ストレートもその一種です。
GMTやスピエラなどのエステル系の縮毛矯正もそうです。
コスメ縮毛矯正が子供縮毛矯正にオススメ
子供の縮毛矯正のデメリットをメリットに変えるコスメ縮毛矯正で施術するのがオススメ。
縮毛矯正剤の中でも種類がたくさんあります。
チオ系の医薬部外品の縮毛矯正剤だったり、化粧品登録のコスメ縮毛矯正だったり。
小学生などの髪が不安定の時の縮毛矯正剤はコスメ縮毛矯正剤でゆっくり優しく伸ばすのが影響が少ないと考えます。
具体的に小学生のビフォーアフターの写真を載せながら施術した記事もご覧ください。
↓
子ども縮毛矯正のデメリットはコスメ縮毛矯正で解決
コスメ縮毛矯正剤は大人にも使う薬剤です。
一般的に柔らかい髪やダメージしている髪にコスメストレートを使います。
デリケートな髪にも使えるのがコスメストレートなんです。
医薬部外品の縮毛矯正剤は強めの処方でしっかり伸ばす還元剤がたくさん入っています。
使い方次第ですが、お子さんの縮毛矯正の場合はコスメ縮毛矯正剤をベースの基剤にして調整するのがベターです。
メンテナンスのデメリットをより扱いやすく
子供の縮毛矯正のデメリットのアフターメンテナンスは施術や薬剤選定で扱いやすい髪質にすることが出来ます。
強すぎる薬は、あとでメンテナンスが必要なので、なるべくコスメ縮毛矯正剤の優しい薬剤でメンテナンスの負担を軽減できるようにします。
コスメ縮毛矯正剤のメイン還元剤はシステアミンなので伸びにくいくせがあるのも事実です。
経験でどこまでシステアミンの配合を多くするのか少なくするのかは経験値がものを言います。
縮毛矯正の頻度のデメリットをより長く
コスメ縮毛矯正はウェーブバックもナチュラルにするので伸びてきた時の地毛と良く馴染みます。
悪く言うとくせが戻ります。
くせの強くない子供の場合はコスメでナチュラルに伸ばすことで縮毛矯正の頻度を伸ばすことが出来るんです。
縮毛矯正は根元から伸びてきたくせと毛先のストレートが馴染まず収まりが悪くなります。
その境目部分が重要です。
その部分をコスメ縮毛矯正は自然にぼかすことが出来ます。
すごい強いくせの場合は出来ませんが、弱いS字のうねりなどはあえて弱めで頻度を長めに設定することでデメリットを解消してきます。
より安全な化粧品登録の薬剤で安心
化粧品登録の薬剤はより安全でお子さんでも負担の少ない施術が可能になります。
化粧品登録の薬剤なら当日のカラーも同日施術が可能なぐらい安心の薬剤です。
髪の負担も少ないので使う美容師側も安心して小学生の縮毛矯正でも使うことが出来ます